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歯科コラム
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癖になってない?イライラして歯を食いしばる行為は危険!

皆さんはイライラしたときにどうやって解消していますか?お酒を飲んで忘れようとする人もいれば、買い物に行き散財する人、スッキリするまで思いっきり汗をかいてストレス解消をしている人もいるでしょう。一人で映画やドラマを見て、思う存分涙を流すなんていう人もいるかもしれません。
人それぞれでストレスの解消法はありますが、その方法で本当にストレスが解消されているのでしょうか。
もしかしたら、知らないうちにイライラしたときに行う変な癖がついてしまっているかもしれませんよ。

歯を食いしばるということ

歯を食いしばるということ

イライラしたときに知らず知らずのうちに食いしばりをしていませんか?
この食いしばりという行為、放っておくと大変なことになりうるのです。
歯科用語では食いしばることをクレンチングと言います。クレンチングは食いしばるときに音が鳴らないので他人から気づかれにくく、自分自身でも知らないうちに食いしばっていることになるので自覚することも少ないです。よって、知らないうちに食いしばりによる障害が出始めてしまうのです。
食いしばりによる起こる障害とは一体何なのかというと、歯の知覚過敏が代表的です。知覚過敏といえば冷たいものがしみるとか、口をゆすぐ時にしみて痛いというのが皆さんの知っていることだと思います。もちろんそれが知覚過敏の代表的な症状の一つです。歯に過度の咬合力がかかってしまうと歯の根に近い部分が弛んでいきます。弛みが長期にわたって加わると歯の表層にあるエナメル質が剥がれ落ちてしまいます。すると歯の中に走っている神経に近接するので温度による刺激や水による刺激を感じて痛みとして感じてしまうのです。
さらには、歯周病の人は食いしばりを行うことで歯周病の進行を進めてしまいます。歯周病の人の悩みの一つは歯がグラグラしてしまうことです。そして歯周病の最期というのは歯が抜けてしまうことです。
この2つの症状が見られるのが咬合性外傷という状態です。咬合性外傷とは普段噛んでいる力よりも大きな力や、ある一部の歯に強い力がかかり続けることで歯がグラグラしてくるだけでなく最終的に歯を抜かなければいけなくなってしまう状態です。
食いしばりの多くは無意識にしているので普段よりも大きな力で噛みこんでいます。すると結果的には咬合性外傷を招くような負担がかかることになるのです。
さらに過度の力で噛むと顎の骨にも大きな負担がかかります。人間の身体は賢いので身体に負担がかかると防御反応が起きます。顎の骨を支えようと新たに骨が添加されてきます。骨隆起と呼ばれますが他にも外骨症とも言われています。骨隆起ができてしまうと将来的に入れ歯を作る時などに邪魔になるのでその際は外科処置を行います。

なぜイライラすると歯を食いしばるのか

人はイライラするとどうして歯を食いしばるようになるのでしょうか。ストレスがたまった時に無意識に貧乏ゆすりやペンをくるくる回すといったことをする人がいるかもしれません。その一環で、イライラすると筋肉を硬直させます。歯科医学的な話をすると、イライラすると人間は交感神経が活発になります。交感神経は興奮すると働く神経で、筋肉を収縮させる働きがあります。この作用で頭痛がするという人もいるかもしれません。
交感神経の興奮に対してはストレスを解消することを心がければよいですが、変な癖がつくことでも歯を食いしばることになります。例えば、顎に手を当てることでも自然と歯に大きな咬合力がかかります。普段よりも長時間大きな咬合力がかかるとそれが正常になってしまい、普段から噛む力が強くなってしまうことがあります。
不適合な被せ物が入っていることも食いしばりの原因の一つです。不適合な被せ物が入っているということは噛み合わせが崩れているということと一緒です。噛み合わせが崩れていると一番落ち着いて噛み合わせることができるポイントを探します。すると噛み合わせが崩れていき結果的に深く噛み合わせることにもあります。

食いしばりを防止するには

食いしばりを防止するには

歯医者さんでは、食いしばりに対してマウスピースを制作することで対応します。これはマウスピースが歯によって削れてくれることで、歯に影響を与えないで済むということで使用される対処療法が適用されます。また、不適合な被せ物がある場合は被せ物を新しく作り直すことが必要です。
噛み合わせが合っていないと感じている人は噛み合わせの調整をしてもらうことも必要になってきます。
そして一番大切なことは、ストレスを適度に解消することです。環境の変化や、新境地への挑戦のさいはストレスが溜まりやすいです。ストレスというのは目に見えないものなので自分自身で適度に解消することが大切です。
現在の自分の歯がどのくらい傷ついているのか、歯の周囲にもどのくらい影響を与えているのかを理解することも必要なので、庄野歯科で歯科検診をうけてみてはいかがでしょうか。

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