オールオン4をした後の歯磨きの仕方
オールオン4の治療が完了した後は、可能な限り長くインプラントや人工歯のよい状態を保つためセルフケアやプロケアが重要となります。特にセルフケアは毎日おこなうものなので、正しい方法で丁寧にケアすることが大切です。こちらでは、オールオン4をした後の歯磨きの仕方についてご説明したいと思います。
オールオン4はどのくらいもつのか
骨に直接埋め込んでいるインプラントは一生もの、人工歯に関しては10年ほどを目標にしておくと良いですね。
オールオン4をした後のケア
■オールオン4治療後の歯磨きの仕方
歯磨きはセルフケアで最も大切です。正しい知識で正確に丁寧に行いましょう。
用意するもの:
ワンタントブラシ(毛先が1房のもの)、通常の歯ブラシ
1. まずはワンタントブラシで人工歯とご自身の歯茎との間を念入りに1か所1か所ずつ磨きます
2. 通常の歯ブラシで、やはり人工歯と歯茎の間を意識しつつ、全体をくまなく磨きます
ポイントはワンタントブラシで通常のブラシでは入り込めない人工歯と歯茎のすき間を丁寧にみがくことです。人工歯と歯茎のすき間には歯垢や食べかすが溜まりやすく、歯垢が溜まっていくと歯茎が炎症を起こしてしまうことがあります。ワンタントブラシで歯垢の除去を可能な限り行います。
歯磨きだけでは不安だという方には、歯磨き前に歯間ブラシを使用して人工歯と歯茎のすき間の汚れをきれいにしたり、歯磨き後にデンタルリンスを使用して口内の細菌を除去するという方法もあります。より丁寧なセルフケアをするなら、歯間ブラシやデンタルリンスも用いた方が良いでしょう。
炎症を起こす可能性も
■インプラント周囲炎
インプラントを埋め込んでいる周りの歯茎が炎症を起こしてしまうというものです。インプラントの周りに歯垢や汚れが溜まることと、インプラントに歯ぎしりや食いしばりなどでかなりの力が加わることにより炎症は起こります。歯周病と症状はよく似ており、インプラントの周りの組織が炎症を起こし弱くなっていくことで、最悪の場合はインプラントを支えるものがなくなりインプラントが抜け落ちてしまうということもあります。
インプラント周囲炎は、本人の免疫力や骨の状態によって多少左右されるものの、きちんとしたケアをおこない口内を清潔に保つことができていれば、未然に防ぐことができるものです。
プロケアも忘れずに
もちろん、器具のチェックだけでなくプロによる口内ケアもおこないます。専門の器具を用いてセルフケアでは取り除くことができない歯垢などを除去していき、より清潔な口内環境にしていきます。
歯科医院での状態確認やプロケアをおこなうための定期検診は、個人差などもありますが目安としては、治療1年目は3か月に1度、2年目からは1年に1度くらいの検診で構いません。もちろん、不安があるという方は2年目以降も半年に1度などご自身で調整されてください。
忘れてはいけないことは、プロケアを定期的におこなっているからといってご自身で毎日行うセルフケアをおろそかにしてはいけないということです。毎日の歯磨きは朝、昼、夜、寝る前の4回、しっかりと行いましょう。昼はどうしても簡単な歯磨きになってしまうという方は、その分、夜はより丁寧なケアを心がけるなどして、オールオン4をより長く使用する工夫をしてみてくださいね。