歯科コラム
治療前に担当医と話しておくべきオールオン4治療後のケアについて
入れ歯ではなく、自分の歯で噛んでいる感覚を取り戻すことができると評判のオールオン4。口の中の状態にもよりますが、1日で仮歯を入れることができるなどの画期的な治療法が評判を呼んでいます。しかし、オールオン4は治療後からが新しいスタートであり、毎日のケアや定期的に歯科でのケアを行うことが必須条件です。ここでは治療後のケアが必要な理由と治療後の具体的なケア内容についてお伝えしていきます。オールオン4に関心がある方はぜひ目を通してみてください。
オールオン4治療後にケアが必要な理由
オールオン4だけに限らず、インプラントに関しては治療後、最終ブリッジが入ってからのアフターケアが重要です。ケアが推奨される理由は、インプラントを長持ちさせるため。そもそも口の中の状態は、年齢や他の要因によっても変化しやすいもの。定期的なメンテナンスと、本人の日常的なセルフケアをしっかり続けることが重要です。せっかく治療が成功しても、ケアが不十分であれば、再度インプラントを取り除く必要が生じます。治療前に、ケア内容についてしっかり相談した上で、本当にできるかどうかを検討しましょう。
治療後のケアその1 定期検診
仮歯から最終ブリッジに交換後、一般的には1ヶ月後に定期検診が必要です。この時点の主な目的は噛み合わせのチェックと、微調整です。その他、個人差はありますがインプラントの洗浄や、ブラッシングがきちんとできているかどうかの確認、歯周病等の病気の早期発見・予防に関するケアが行われます。1回目の定期検診後は、3~6ヶ月に一度の定期検診が基本ですが口の中の状態によって通院間隔は変わります。例えば1年後に引越しの予定があるなど、定期的な通院が難しいことが事前にわかっている方はオールオン4治療前に歯科医師に相談しておきましょう。
治療後のケアその2 セルフケア
定期検診は数ヶ月に一度のケアですが、インプラントには日常のケアが必要です。セルフケアの中でも、特に重要視されているのがブラッシング。朝・昼・夜・寝る前の毎日4回、ブラッシングをする必要があります。磨く道具とひとことで言いましても、歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスやジェット水流洗浄装置など様々な種類があります。ひとつだけを使えばいいという訳ではなく、基本的にはいくつかの道具を組み合わせて使います。病気等、様々な事情でセルフケアが難しい場合は、どのような方法があるか治療前に相談しておきましょう。口の中の状態によっては、歯医者から別のセルフケアを勧められることもあります。
ケアは必須。だからこそ、事前によく相談を
自分本来の歯のような噛み応えや見た目を取り戻してくれるオールオン4ですが、治療効果を維持するためには自らの努力が重要です。定期的な通院が難しい、細かな部分までセルフケアをすることが難しいかもしれないなど、ケアに関して心配な点がある方は、治療前に担当医に相談した上で、オールオン4に踏み出すことをおすすめします。